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毒物劇物取扱責任者ってどんな仕事内容?免許更新や有効期限ってあるの?

タイトルイメージのアイキャッチ顔ぞう 資格
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ぶちゅまるです。

たまに

毒物劇物を運搬する際の明示

っていう表示を付けたトラックが走っているのをみかけたことがありませんか?
実はあれって、毒物劇物を運搬中なんです。

僕は工場の毒物劇物取扱責任者なんですが、
行っている業務は殆どが管理業務です。

そこで、今回の記事は

毒物劇物取扱責任者ってどんな仕事をしているか

について詳しく紹介します。

免状や資格取得後の有効期限などについても
合わせて紹介します。

 

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毒物・劇物とは?

毒物劇物の分類の図解
毒物劇部の中には農薬、危険物、医薬品屋が含まれる

(定義)

第二条 この法律で「毒物」とは、別表第一に掲げる物であつて、医薬品及び医薬部外品以外のものをいう。

 この法律で「劇物」とは、別表第二に掲げる物であつて、医薬品及び医薬部外品以外のものをいう。

 この法律で「特定毒物」とは、毒物であつて、別表第三に掲げるものをいう。

毒物及び劇物取締法

以上のような定義なのですが、
表が書いてあって物質名がズラリと言う感じです。

簡単に言うと、人体に悪影響があるもので、

  • 効果が強いものを毒物
  • 毒物より効果が小さいものを劇物

酸化水銀を例に挙げてみます。
この化学物質は、人体への影響から濃度で扱いが変わります。
濃度が5%以下なら劇物として扱われる化学物質です。

毒性には様々なものがありますが、

即効性の高いもので言うと、皮膚の壊死などがあげられます。
遅効性のものでいうと、体内に蓄積して運動障害を起こすなどがあげられます。

このように濃度や経皮、経口、吸入など、
様々な人体への影響から区分されています。


毒物劇物取扱者と毒物劇物取扱責任者って違うの?

  • 毒物劇物取扱者は試験で用いる言葉です。
  • 毒物劇物取扱責任者は資格のことを指す言葉です。

毒物劇物取扱責任者は営業所で必要になった時に、
各都道府県に申請を行って、営業所の責任者となります。

つまり、

毒物劇物取扱責任者になれるのは、
営業所などで申請した場合のみになります。

試験に合格してもなることができる資格を手に入れただけなんですよね。

基本的には営業所に一人のみの申請になります。

それなりに需要はありますが、
毒物劇物取扱責任者になるのは、意外と狭き門になるわけです。



どんな業種で活躍してるの?

こんな業種で活躍中
  • 製薬業
  • 農業
  • 薬局・販売業
  • 製造業
  • 研究業
  • 建設業
  • 学校

工業では毒物劇物を使って処理をする業種も多くあります。
代表的なもので、金属熱処理やメッキ工場などがあげられます。

営業所で必要があれば、申請登録をします。
規模に関わらず、基本的には

営業所で一人のみ

の選任で事足りるので、就職活動等で取得をしようとしている方にはお勧めしません。

運よく専任者になったとしても、実務経験がないと危険を伴う可能性があります。

そのため、営業所側から声が掛かった時に資格に挑戦するのがいいでしょう。

 

毒物劇物取扱責任者の仕事内容

毒物劇物取扱責任者の業務内容についての図解

毒物劇物の正しい管理や理解をすることで、
労働者の安全確保や漏洩拡大の防止方法の指導などの管理業務を主としています。

また搬送や盗難防止など幅広い業務内容となっています。

各営業所毎に作業手順や異常事態の内容をまとめた
「毒物劇物危害防止対策規定」を整備することも業務の一つです。

毒物劇物の取扱い

  • 貯蔵、取扱い、陳列、運搬の作業方法を管理する。
  • 毒劇物製造設備の点検方法を管理する。
  • 貯蔵や取扱い、運搬に係る設備等の整備や補修を管理する。
  • 毒劇物の貯蔵や取扱の作業を行う者に対する教育及び訓練の実施。

貯蔵、取扱い、陳列、運搬などの作業方法には毒劇物毎に様々な条件があります。

毒劇物が安全に取扱いできるように監督者として教育をすると共に、
保管方法や運搬方法の管理できているかの確認などをしています。

表示、容器の確認

  • 毒劇物の容器に正しく表示がされていることを確認する。
  • 毒劇物の容器に飲食物の容器を使用しないように管理する。

毒劇物の容器や表示は、
一目見て毒性のあるものだとわかるようにしていないといけません。

飲食物の容器を使用してしまうと、
内容物と反応してしまったり、誤って飲んでしまう可能性があります。

販売、譲渡

  • 毒劇物購入の際の譲受書の作成をする。
  • 販売業登録をせず、毒劇物の他者への譲渡・販売をしないように管理する。
  • 無用な毒劇物を購入しないようにする。

譲受書は

  • 毒物又は劇物の名称及び数量
  • 販売又は授与の年月日
  • 譲渡人の氏名、職業と住所(法人は会社名と所在地)
  • 買い手の押印

これらを必ず記入してもらい、営業者に提出しなければなりません。

無用の毒劇物を販売、購入しないようにしましょう。
確認せずに販売すると、知らぬ間に犯罪に加担することになるかもしれません。
購入した場合も、長期保管により、容器の劣化や盗難の被害に遭う可能性があります。

必要事項ではありませんが、状況に応じて使用目的や身元の確認をする場合もあります。

廃棄

  • 各廃棄基準に達している点検、管理をする。
  • 廃棄の監督、指導をする。

中和、加水分解、還元、酸化、希釈等で
毒物劇物ではない状態にして廃棄しなければなりません。

水質汚濁防止法や大気汚染防止法などの法律で厳しく制限されているので、
それぞれの廃棄方法を遵守して作業しています。

漏洩、流出の防止措置

  • コンクリート製とするなど、毒劇物の性質を踏まえた設備にする。
  • 周辺を立入禁止にする。
  • 被害が拡大しないように措置を講じる。
  • 中和剤や吸収剤の配備、管理をする。
  • 漏洩した際は風下の作業者にすぐに周知する。

漏洩、流出が起きた際は周辺住民に危害を及ぼす可能性があります。

その為、防止措置の管理を行うことで、
被害を最小限にとどめることができます。

コンクリートの割れの確認や備品の点検も行います。

毒物劇物取扱責任者は中和剤、吸収剤、水の散布など、
毒物劇物に応じて漏洩対処し、指示指導を行うことも業務の一つです。

紛失、盗難防止の措置

  • 毒物管理簿を利用して使用料や残量を日常的に確認する。
  • 連絡帳の明示などをして、関係機関への連絡を速やかにできるように管理する。
  • 保管場所は目の行き届くところにする。
  • 敷地境界線から離れたところに保管する。

これらを守ることで紛失や盗難の防止を行います。
誰でも持ち出せるような状態にならないように環境を整備します。

以上の事項を周知させると共に営業所の作業員の協力も不可欠です。

 

毒物劇物取扱者を取得したメリット

毒物劇物取扱責任者を取得して責任者に選任されましたが、

一番のメリットは選任手当です。

僕は選任手当を他にもいくつか貰っているのですが、
小さな手当が積み重なると結構馬鹿にならない額になります。

僕の工場では毒物劇物取扱責任者の手当は

月3000円の手当がつきます。

小さな額と感じるでしょうけど、
年間36000円が勝手に稼がれているのは魅力じゃ無いでしょうか。

他の企業でも資格手当や選任手当があると思うので、
確認してみてくださいね。

簡単な資格に手当が付いているかもしれませんよ!

 

管理業務のノウハウが身についた

僕の工場では日常的に毒劇物を使用します。
使用方法や廃棄方法は特に勉強して良かったことです。

上記でもありましたが、廃棄方法は法律でしっかりと定められているので、
毒劇物は廃棄できる状態にしてから必ず廃棄しないといけません。

昔は、そのまま薬品を流してしまったりしてたとか……。

ぶちゅまる
ぶちゅまる

実際に毒劇物の在庫状況などの確認をして、
発注業務や容器の取り扱いも学べました。

 

免許ってあるの?有効期限は?

免許は実はありません。

多くの資格試験では免許や免状がありますが、
5年や10年単位で、顔写真の更新をするものが多いですよね。

では、毒物劇物取扱責任者はどうなんでしょうか。

合格証が届きます

試験に合格したり、条件を満たして申請をすると

合格証が家に届きます。

毒物劇物取扱責任者の合格証書

このような合格証が送付されてきます。

有効期限について

資格を取得して毒物劇物取扱者になった場合、
資格自体の更新はありません。

つまり、試験に合格したら生涯有効です。

毒物及び劇物取締法にも明記されていますが、
取り扱いをする場合は、申請登録が必要です。

種別申請先登録更新
製造業、輸入業所在地の都道府県知事を経て、
厚生労働大臣
厚生労働大臣5年
販売業所在地の都道府県知事所在地の都道府県知事6年

営業所などが取り扱いを継続する場合は、

有効期限があり、更新の申請をする必要が出てきます。

 

まとめ

今回の記事では毒物劇物取扱責任者の仕事内容について紹介しました。

多岐にわたる仕事内容ですが、
殆どの場合は、毒劇物の管理業務です。

需要は高いですが、毒物劇物取扱責任者になれるかは、
営業所次第ですね。

興味がある方は、将来的に必要になる可能性があるか
よく吟味して受験することをお勧めします。

毒物劇物取扱責任者の業務の振り返りです。

毒物劇物取扱責任者の業務
  • 毒物劇物の取扱
  • 表示、着色、容器の確認
  • 販売、譲渡
  • 廃棄
  • 漏洩、流出の防止措置
  • 紛失、盗難防止の措置

毒物劇物取扱責任者が業務を行うと共に、
営業所全体での安全な取り扱いを目指すことが大事ですね。

工業資格を色々と持っている身から言わせると、
合格証ではなく、免状が欲しいものですね。

ぶちゅまる
ぶちゅまる

なぜって?
かっこいいからですよ!笑

でも、生涯資格が有効なことに加えて、
更新の手間もないのはありがたいですよね。

最後まで読んでくださった方、お疲れ様です。
そして、本当にありがとうございます。

それでは!今日もご安全に!

資格
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