ぶちゅまるです。
危険物甲種って正直言って、難しいですよね。
僕自身も受験の際に凄まじい量の暗記に悩まされました。
危険物甲種で落ちた方の多くは、
このようなことを考えていたのではないでしょうか。
- あと数問で合格だったのに……
- 暗記内容が多すぎて無理!
- 対策がよくわからない
僕も勉強しながら、何度も挫折しそうになりました。
何より暗記する量が凄まじいですよね。
以上を踏まえて、今回の記事は、
危険物甲種に落ちた人が注意すべきポイント
について詳しく解説します。
危険物甲種は乙種6種類が束になってかかってくるようなものです。
正しい対策をしないと、何度受験しても不合格になります。
それでは、早速見ていきましょう。
危険物甲種に落ちた人が一番注意すべきは……
勉強期間を長めに取ることです。
理由は後述するのですが、
多くの理系受験者は合格できるレベルの暗記が出来ていないんです。
ギリギリを目指して運良く合格できる方もいると思いますが、
殆どの方は不合格になっています。
その理由として危険物甲種の難易度が高くなっていることにあります。
以下は過去5年間の合格率です。
年度 | 令和5 | 令和4 | 令和3 | 令和2 | 令和1 |
合格率(%) | 31.7 | 37.0 | 39.6 | 42.5 | 39.5 |
運良く合格できるつもりで受験しても、
予想外の問題が出題されたり、問題が難化している場合があります。
その為、ギリギリの勉強で臨むと、
あっさり科目不合格となります。
- 予想外だった
- 難しかった
- こんな問題見たことない
厳しい言い方になりますが、
このような言い訳を並べても仕方ありません。
暗記をしっかりできる勉強期間を取る
理系の受験者はこれだけで合格できます。
文系の受験者の方は特殊なので後述します。
危険物甲種で落ちた人が気をつけたい3つポイント【理系】
以上が危険物甲種に落ちる人が注意すべき3つのポイントです。
多くの場合は、一部の科目で合格基準を満たさなかった為、
不合格になる場合が多いようです。
それでは、各ポイントを詳しく解説していきます。
想像以上に多い性状の暗記量
性状は暗記量が想像以上に多いです。
しかし、問題を何度も解いていると、
見るだけで解答が浮かぶようになります。
そうなると合格はかなり近いのですが、
更に選択肢毎の正誤を意識することをお勧めします。
以下に具体的に例を示します。
過去に出題された問題の一つです。
このように問題内容と現在の知識を紐付けて覚えるのがオススメです。
最初は「大体なんでも溶ける」くらいでいいんです。
もし覚えていなくても、印象に残すことが大切です。
このように意識すると、特徴的なものから印象強く残ります。
そして何度も問題を解く内に、ほぼ完璧に暗記できるようになります。
以下のような性状を一度に覚えるのはしんどいと思います。
問題を何度も解くうちに「ついでに」知識を増やしましょう。
このように選択肢の正誤を意識すると、
暗記と問題演習を同時にできるので、効率が良いですよ!
大量の暗記をするのには時間が掛かりますが、
勉強期間と相談して効率良くこなすように注意しましょう。
どのような問題にも対応できるように、
知らない知識が出てきたら書き出すのもオススメですよ!
気付けば、自分の弱点一覧が出来上がっています。
物理・化学は5問落とすと不合格
ミスできるのは4問まで!
理系受験ですら、
物理・化学は科目不合格の話をよく聞きます。
なぜ理系なのに物理・化学で不合格になるのかについて詳しく解説していきます。
まずは、以下の合格最低ラインを見てみましょう。
法令や危険物の性質及び消化の方法は問題数が多いので、
しっかり暗記が出来ていれば、取り返しが効きます。
しかし、基礎化学はたった5問落とすと不合格になります。
科目合格はない為、これだけで他の努力も水の泡です。
理系の受験者が一番油断しているのが、
物理・化学なので、全く勉強せずに受験は絶対やめましょう。
凡ミスなどで合格基準を下回ることがあります。
また、危険物甲種の参考書は物理・化学に重点を置いていないです。
問題集も掲載数が一番少なく、やはり理系なので当たり前という印象です。
参考書や問題集があれば、完璧という訳ではありません。
僕自身、久しぶりにやるとあやふやな点が多かったので注意しましょう。
最後に、寝不足で受験は絶対やめましょう。
計算問題や凡ミスが非常に増えやすいです。
物理化学はちょっとしたミスが不合格につながるので注意が必要です。
実力を発揮できるように睡眠を大切にしましょう。
勉強期間はせめて3ヶ月以上
理系は勉強時間があれば絶対合格できる。
危険物甲種の対策はほぼ暗記のみになります。
しかし、暗記には時間が掛かります。
基本的には、正攻法でコツコツとやるしかありません。
要するに、
暗記にかかる勉強期間さえ正しく設定できれば、
絶対に合格できます。
ただ、それが中々難しいのが社会人の受験です。
仕事が忙しくなったり、残業で勉強時間を十分に取れない場合もあります。
その為、勉強期間は長めに設定しましょう。
社会人である僕の体感では、
3〜4ヶ月あると余裕が生まれると思います。
勉強が思ったように進まなかった場合の保険も兼ねて、
1ヶ月ほど長めに勉強期間を取ることをお勧めします。
僕は残業が多く、勉強時間を確保しにくかったので、
会社の昼休憩や隙間時間を利用して暗記していました。
短期間で合格できる人もいると思います。
しかし、暗記の量が多く範囲も広いので、
1〜2ヶ月で勉強期間を考えている人は注意が必要です。
危険物甲種で落ちた人が気をつけたい3つのポイント【文系】
文系で受験される方は、危険物乙種を4種類以上を取得済みなので、
法令や性状の分野で圧倒的に理系より有利です。
しかし、多くの方がネックなのは物理・化学です。
この科目は、暗記のみでは絶対に合格できません。
それでは、具体的に各ポイントを解説していきます。
物理・化学を全力でやること
やはり物理・化学がネック!
文系の人はほぼ物理・化学の対策の仕方で合否が分かれます。
試験問題は大別すると、
- 知識問題(法則名、試薬名等)
- 計算問題(物理量、熱化学等)
で分けることができます。
その為、文系の受験者でも同様に知識問題は暗記で対策できます。
暗記事項は必ず完璧にしておきましょう。
特に計算問題が心配な方が多いと思います。
思い切って、古本屋で高校化学の教科書を買ってしまいましょう。
勉強の殆どを物理・化学に費やせる文系は、
化学を0から勉強する気で、腰を据えてやることをお勧めします。
あとは、過去問や問題集で対策して、
正答率が上がってきたら、十分なバックが得られると思いますよ。
過去問は必須
過去問は必ずチェックしましょう。
試験問題はある程度の傾向があるので、
過去問の問題は必ず解くことをお勧めします。
こちらで過去問が確認できます。
問題集を何度も解いて、
出題済みの問題は絶対解けるようにしましょう。
知識問題や計算方法が全くわからない方は、
高校化学の基礎問題を解いて対策しましょう。
過去問や問題集で、法令や性状の知識を確認をしつつ、
忘れた範囲を復習していくのがお勧めですよ
勉強期間は最短1ヶ月
物理・化学の実力で勉強期間に大きな差が出ます。
勉強期間1〜2ヶ月で合格は文系がほとんどです。
この理由として、
文系受験者は法令や乙種4種類以上の知識が既にある状態です。
残り2つの類を勉強するだけで良いので、
性状の仕上がりが圧倒的に早いです。
乙種と比べて甲種の法令の違いは、
毛が生えた程度の違いしかありません。
つまり、ほぼ持っている知識で戦えます。
また、性状は乙種と同レベルの内容が出題されるので、
知識を整理していけば、簡単に対策できます。
その為、
物理・化学の実力によって勉強期間が大きく変わります。
基礎化学を0から勉強する方は、
やはり3ヶ月以上の勉強期間が必要になるでしょう。
その為、他人の勉強期間に惑わされず、
自分の実力を見定めて期間を設定するようにしましょう。
【まとめ】危険物甲種はコツコツ頑張るしかない
今回の記事は危険物甲種に落ちた人が注意すべきポイントについて紹介しました。
理系と文系では対策するポイントが全く違うので、
それぞれの対策をしっかりして再試験に臨みましょう。
どちらの対策でも一番重要なのは、
勉強期間をしっかり決めて、計画に沿ってコツコツ進めることです。
再受験の際は、初受験の時よりも間違いなく知識がついています。
最後まで油断せずにコツコツ頑張りましょう。
ここまで読んでくださった方、
お疲れ様でした。
そしてありがとうございます。
ではでは、今日もご安全に!
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